栄養(免疫力)について 2018/11/07

去る1025()1300〜ブレストケア研修室にて、管理栄養士の小澤早苗先生をお招きして
《免疫力》
についての勉強会をしました。

免疫細胞の種類・働き・免疫力に関係する生活習慣・アミノ酸は種類を豊富に
という内容でした。

・免疫細胞の7割が腸にいること
・小腸の長さはテニスコート一面分!!

白血球の35%を占めるリンパ球その中のNK細胞(全身パトロール)
この細胞UPの為には、乳酸菌・菌糸(きのこ類)
ヨーグルトも色々な種類を摂るのが良いそうです!
そしてやはり【笑い】が効果的みたいです!!
1日1笑〜心掛けたいですね。。

・体温が1度下がると免疫力が30%落ちる
・免疫力UPに一番良い体温は37.35
免疫力強化には深い眠りが大切のようです!!

アミノ酸は種類を豊富に〜・たんぱく質は20種類のアミノ酸から出来ている!
・9種類の必須アミノ酸は食物から摂る
肉は片寄る事無く、まんべんなく食べる、
魚も白・赤・青
と色々食べるのが良い。
他に牛乳・卵

その他のアミノ酸は身体で作られる

坑酵化物質・色の濃い食品を摂りましょう。

ムチン〜多糖類の食物繊維・ネバネバ食材に含まれますが、涙や鼻水・唾液にも含まれているそうです。驚きです。
朝のお口のネバネバ・・・
こちらは夜中に悪い菌をからめているので出しましょ!
お口の中はいつも清潔に〜うがい・歯磨き
歯周病、心筋梗塞になる可能性
歯は恐いのだそうですよ。栄養は口から入るもの、、年齢を重ねても美味しいものが味わえるよう、ケアを大切にしていきたですね。

セルフメディケーション
(
自分の身体は自分で守る)それが無理になった時には、早めにお医者様へ。

出来る事から実践していきたいと思いました。
身体が作られているのには、目には見えないミクロの世界でのさまざまな働きがあるのですね。
改めて人体の偉大さを感じました。
抗がん剤にも頑張って耐えた身体を、改めて誉めてあげたいと思いました。

そしてこの先も、叱咤激励しながら、バランスの良い食事を心掛け、明るく元気に、人生楽しみたいと思います。

先生のお話しはどれも興味深いものでした。
今後も継続して行けたら良いですね。
その時は、今回参加出来なかった皆様も是非ご参加下さいませ。
宜しくお願い致します。


文章(A・O)

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

当日参加者からこのような感想・報告が寄せられました。

これを読まれた方は、結局満遍なく食べるしかないのか。。。と思われましたら、少し残念に思います。

当日は、管理栄養士という立場から必要なことと言うことで勉強会を依頼しました。

なので、私たちの身体に対する健康についての免疫力とは、と言うことで

がんに限らず成人病全般に通じる内容のように思います。

(また、抗がん剤治療については、当時(彼女にとっては15年前のようです)、私たちはこのような教育を受けたと言うことのように思います。それについては、今後はいろいろな検査方法(オンコタイプDXとか)があり、多分その人のがんの状態により治療もまた変化していくもののように思います。)

 

がん全般に対するイメージとは少し違うように感じますが、切り口が違えば受け取るイメージも違うということのように思います。

 

当日は、盛りだくさんの内容でそれをいざ、実行に移すとなると何でも食べるという結果に行き着いてしまいます。。。

 

私のほうで実行に移す際に必要なことを少し列挙します。

 

・朝起きた時の口の中のネバネバ、ムチンと言われるもののようですが

それは病原菌を唾液が絡め取ったものだと言うこと。

だから、飲み込んではいけません。

それが心臓病などに影響を及ぼし、からだ全般に影響すると言うこと。

年を取ると歯周病菌が住み着いていたりします。(老化に伴うもののようです)液体歯磨きが有効だそうです。

だから、必ず出すと言うこと。

 

・免疫細胞はアミノ酸で出来ていると言うこと。

タンパク質(お肉やお魚、卵など)→ペプチド→アミノ酸に変化して吸収される。その際にブドウ糖、ビタミンと一緒に取ると吸収されやすい。

ビタミンは補酵素でハサミの役割

ブドウ糖はハサミを動かす力

食べ物に置き換えると

主食(炭水化物)・・・ご飯・パン・めん

主菜(タンパク質)・・・肉・魚・大豆・乳製品・卵

副菜(ビタミン)・・・野菜

をセットで食べると言うことが大切だと言うこと。

おにぎりだけだと、少し栄養が足りない。。。ということのようです。

何か一品足すといいようです。(お浸し、サラダ、唐揚げとか)

 

・免疫力は体温が37.3が一番働く

38度のお風呂に20分間つかると37度くらいになる。

42度のお風呂に10分間つかると37度くらいになる。

と言うことが目安になるそうですが

ご自分の身体と相談して実行してくださいね。

 

・体内をパトロールしているNK細胞UPの為には乳酸菌・βグルカン(キノコ類)を取るのがよい。

乳酸菌は得意・不得意とあるので、いろいろなタイプの乳酸菌を取る。

腸内細菌は免疫細胞を助ける。人が体内に持っている酵素は限界があるそうです。しかも、人によって種類や割合も違う。

食事でそれを変えることができるということのようです。

 

ここで問題になるのは、糖尿病患者もしくはその予備群と言われる人達です。

がん細胞は糖分が好きなんですね。始めに糖尿病を持っていることが明らかになっている人は、糖尿病の治療をするとがんが軽快すると聞いたことがあります。

最近の糖尿病の治療は糖質制限、主食抜きが主流と聞いています。主食とはご飯、パン、麺とかです。糖質制限は炭水化物と同義だそうです。

そうすると免疫細胞が出来なくなる?と誤解するかもしれませんが、大丈夫、白血球は骨髄で出来るんです(骨髄の造血能力が低下した場合は、肝臓や脾臓でもできるそうです。これを髄外造血と言うそうです。)化学療法をして白血球が減るのは、

この骨髄に影響するからだと思います。

 

免疫細胞の6割を担っている小腸は何も出来ないかと言うと、私たちができるのは、ヨーグルトや乳酸菌を身体に取り入れることだと思います。

人の持っている体内の菌は一人ひとり違うもののようです。

それを外から食べることや飲むことで取り入れると、菌そのもののバランスを変えてそれがDNAまで影響を与えることになるそうです。

糖質制限の人は、ヨーグルト製品は、とりあえず甘くないものがいいように思います。

人間の身体は不思議ですね。。。

 

 

今までマリア・ビバーチェで栄養について発信したこと

1)野菜、果物を多く食べる。

2)魚を食べる。

3)大豆食品は中等度に食べる。

4)繊維質を多く食べる。

5)アルコールは飲まない。

6)緑茶を飲む。

7)マルチビタミン摂取。

8)低脂肪の乳製品。

(2004年4月 madicalASAHIより)

※福田先生が1年前のカウンセリングをやっとまとめてくれて医療系の冊子に発表したものです。その後これは乳がんの人のためのレシピとして書籍になりました。

 

乳がんに特化したものですが、表現が違いますが

内容的には同じだろうと思います。

賢く理解して

 取り入れたいものですね。。。

 

アルコールについて

1日10gのアルコール増で7%乳がんのリスクが増加する。

男性と女性では身体の仕組みが違う。

(飲酒がエストロゲンを増加?)

20gとは

ビール中瓶1本・・・その半分が10g

日本酒1合・・・その半分が10g

控えめにすること。。。(^へ^)

 

がんは生活習慣病(表現は、よくないと思っています。自分ではどうしようもない社会的要因・環境(牛肉の関係とか、乳がんではありませんがアスベストとか)もあったりします)だと言うこと

将来において、他の要因が見つかると言うことがあるかもしれません。

 

しかしながら自分の中から出来ると言うことを考えると

生活習慣が違うと中身も違ってくるかもしれない。。。

がんを患ったら中身を変えるくらいの気持ちがいいかもしれません。

セルフメディケーションの限界があるだろうと思いますが

出来るところをやるしかないでしょうね。。。

治療はもちろん、それなりに受けてくださいませ。

 

今後はまた新しい知見が出てくるかもしれません。

内容的な理解が変わると言うこともあるような

気がしています。

でも、今分かっていることで対処するしかないように思います。

がんと他の成人病を考えるとお互いが影響し合っているようにも思います。

その結果、ひとり一人の治療に影響すると言うことは当然あるのではないかと思います。

 

それぞれ、主治医とのコミュニケーションを取って自分の身体が健康になるように対処してくださいね。。。

 

 

文責:古山惠子